Amazonベンダー様向け「純PPM」表示機能をリリース、Amazon側の利益率を自社の画面で追えます

Amazonベンダー様向け純PPM表示機能のリリース告知。Amazon側の利益率を自社の画面で追えます

いつもUbun BASEをご利用いただきありがとうございます。

このたび、Amazonベンダー様向けの売上レポートおよびトレンドレポートに、純PPMを追加しました。率だけでなく、その内訳となる発送済み収益・発送済み原価・売上原価控除・セール値引き、さらにスポンサー広告費までを同じ画面に並べてご確認いただけます。

※本機能はAmazonベンダー(ベンダーセントラル)アカウントを連携いただいているお客様が対象です。

純PPMは「Amazonから見た」利益率です

純PPM(Net Pure Product Margin)は、Amazonが御社の商品を小売販売して得ている利益率を示す指標です。次の式で算出されます。

純PPM =(発送済み収益 − 発送済み原価 + 売上原価控除 − セール値引き)÷ 発送済み収益

この定義と計算式は、Amazonがベンダーセントラル上で公開しているものです。原文でも「逆の売上原価(CCOGS)およびセール割引を考慮した後のAmazonの利益率」と記載されています。

ここで大切なのは、これは御社の利益率ではないという点です。広告費も物流費も含まれていないため、純PPMが健全でも自社の収支は別、という状態は起こり得ます。

それでもベンダー様が純PPMを追うべき理由は、1Pモデルでは、商品を仕入れ続けるかどうかを決めるのがAmazonだからです。純PPMはその判断のものさしであり、ベンダーマネージャーの評価軸、年次の取引条件交渉の論点、そしてCRaP(Can’t Realize a Profit)判定の材料として使われます。発注量、A+コンテンツ、広告掲載、カートボックスにまで波及する数字です。

率だけでは「なぜ動いたか」が分かりません

純PPMが前月から3ポイント下がったとして、原因が値引きの拡大なのか、販売価格の下落なのか、低採算商品の構成比が上がったのかは、率を見ているだけでは判別できません。純PPMは4つの要素の合成値だからです。

Ubun BASEでは、率と構成要素を同じ行に並べて表示します。たとえば次のような切り分けが、画面上でそのまま行えます。

  • セール値引きは増えていないのに純PPMが落ちている → 原因は販促ではなく販売価格側。値下げや他社への価格追随を疑う
  • 純PPMは良好だが、売上原価控除も広告費も自社が出している → Amazonの利益率が自社の拠出で成立している状態。交渉でコープ増額を要請された際の反論材料になる

なお、表示している純PPMおよびその構成要素は、AmazonがAPIで提供しているデータを、Amazonの定義どおりに集計したものです。Ubun BASE独自の推計や補正は行っておらず、ベンダーセントラルの表示値と一致することも確認しています。Amazonが見ているのと同じ数字を、内訳付きでご確認いただけます。

表示される画面

画面追加内容
売上レポート:日別/月別「純PPM」カラムを追加
売上レポート:ASIN別/ASIN別(日別)/ASIN別(月別)「純PPM」カラムを追加
トレンドレポート:日別/月別サマリー指標と「純PPM」グラフを追加

売上レポートでは、既存の「発送済み収益」「発送済み原価」「セール値引き」「売上原価控除」に続く位置に純PPMのカラムが並びます。トレンドレポートでは、それらと広告費を同じグラフ上に重ねて推移を確認できます。グラフは画像・CSVのいずれの形式でもダウンロードいただけます。

Ubun BASEの売上レポート(ASIN別)。発送済み収益・発送済み原価・セール値引き・売上原価控除・純PPMがASINごとに並ぶ
売上レポート(ASIN別)。純PPMの率と、その内訳となる4つの構成要素が同じ行に並びます
Ubun BASEのトレンドレポート(月別)。発送済み原価・売上原価控除・広告費の棒グラフに純PPMの折れ線を重ねた推移
トレンドレポート(月別)。発送済み原価・売上原価控除・広告費の積み上げに、純PPMの推移を重ねて表示します

こんなときにお使いください

  • 取扱リスクの早期検知:CRaP-outは段階的に進行します。発注が止まってから気づくのでは手遅れになるため、月次で推移を追い、兆候の段階で捉えます
  • 年次取引条件交渉の準備:純PPMの推移と、それが何によって動いたのかを数字で説明できるかどうかで、交渉の主導権は変わります
  • セール施策の事後検証:値引きは純PPMを構造的に押し下げます。利幅の減少を販売数が取り返せていたかを、期間前後の推移で振り返ります

まとめ

純PPMは、Amazonとの取引を継続できるかを測る指標です。自社の収益性とは別の問いに答えるものですが、1Pビジネスを続けるうえでは避けて通れない数字でもあります。まずはASIN別に並べ替えて、純PPMの低い商品がないかご確認ください。

純PPMの定義、Amazon社内での使われ方、CRaP-outの兆候、年次交渉での使い方——実務で必要になる読み解き方は、ブログ記事にまとめています。

純PPM完全ガイドを読む

ベンダー様向けの機能では、以下のお知らせもご覧いただけます。

今後ともUbun BASEをよろしくお願いいたします。

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