新機能|Ubun BASE MCPサーバーが「日予算の到達履歴」に対応、広告費の頭打ち要因を切り分けられます

いつもUbun BASEをご利用いただきありがとうございます。

このたび、Ubun BASE MCPサーバーに、キャンペーンの日予算到達(予算切れ)の履歴を取得する機能を追加しました。「どのキャンペーンが、いつ、何日間、いくらの日予算で上限に達したのか」を、AIエージェントが直接参照できるようになります。

※本機能を含むUbun BASE MCPサーバーは、Advanced Planをご契約のアカウント(セラー/ベンダー)でご利用いただけます。

予算切れは、レポートには写らない「見えない機会損失」

日予算を使い切ったキャンペーンは、その日の残り時間すべてで停止します。多くの場合、消化が早いキャンペーンほど止まるのは日中であり、コンバージョンが最も集中する夕方から夜にかけての時間帯に、広告が消えていることになります。売れるはずだった売上の消失——純粋な機会損失です。

やっかいなのは、広告が止まっている間のデータは「ゼロ」として記録される点です。実績レポートが教えてくれるのはインプレッション・クリック・広告費・売上といった結果の数字だけで、「日予算の上限に張り付いて、その日はもう配信されていなかった」という事実は現れません。結果として指標上はROASが良好に見え、「今のままで十分」と判断されたまま、無自覚に放置されてしまいます。

もうひとつ、広告費が思うように伸びないときに、原因が「入札が弱くて競り負けている」のか、「日予算の上限で止められている」のかを切り分けられない、という問題もありました。この2つは打つべき手がまったく違います。

これまで日予算の到達は予算アラートのメール通知としてお届けするにとどまり、分析に使える形にはなっていませんでした。今回の対応で、この情報がAIエージェントの分析対象に加わります。

いつ・どのキャンペーンが上限に達したかが分かる

新しく追加したget_ad_budget_arrivalsツールにより、AIエージェントは次のような情報を扱えるようになります。

  • どのキャンペーンが予算切れしたか:期間内に上限到達したキャンペーンを一覧で把握できます
  • 何日間・いつ到達したか:日単位で到達履歴が残るため、「連日張り付いている」のか「セール期だけ」なのかを見分けられます
  • そのときの日予算はいくらだったか:到達時点の予算額が記録されているため、増額の判断材料になります
  • 何時に使い切ったか:到達した時刻まで記録しているので、「午前中で消化しきっている」といった消化ペースの偏りも読み取れます。夕方以降のコンバージョンが取れていない可能性に気づけます
  • ポートフォリオ単位の傾向:どのポートフォリオに予算到達が集中しているかを把握でき、予算配分の見直しにつながります

使い方:AIに日本語で頼むだけ

特別な操作は必要ありません。MCPサーバーを接続したAIエージェントに、日本語で依頼するだけです。

  • 「先月、日予算の上限に達して止まったキャンペーンを教えて」
  • 「予算切れの日数が多い順にキャンペーンを並べて、上位5件を出して」
  • 「広告費が頭打ちなんだけど、入札が弱いのか予算上限なのか切り分けて」
  • 「予算到達が集中しているポートフォリオはどこ?」

特に効果を発揮するのが、広告実績のデータと組み合わせた使い方です。

  • 「予算切れが続いていて、ROASも高いキャンペーンを、増額候補としてリストアップして」
  • 「予算切れしているキャンペーンを、ROASが良いものと悪いものに分けて出して」

この一言で、AIは予算到達の履歴と広告実績の両方を参照し、「成果が出ているのに予算で止められているキャンペーン」——つまり最も明確な機会損失を起こしている対象を抽出します。増額の意思決定に必要な根拠が、対話の中でそのまま揃います。

予算切れが見つかったら:ROASで打ち手を分ける

予算切れは「見つけて終わり」ではありません。同じ「予算切れ」でも、ROASの状態によって取るべき対策は正反対になります。

ROASの状態打ち手
良い日予算を引き上げる。効率よく売れているのですから、予算を増やせばその分だけ売上が伸びます
普通〜悪い入札単価を下げる。掲載順位は下がりますが、1日を通じて広告が表示され続けるため、トータルのクリック数と売上はむしろ増えるケースが少なくありません

また、セール期間は特に注意が必要です。トラフィックが5〜10倍に膨れ上がるなか、通常どおりの予算設定のまま臨むと午前中に予算が尽き、最も購買意欲が高まるセール終盤に広告が消えることになります。セール前後の到達履歴を確認しておくことをおすすめします。

日予算そのものの考え方については、ブログ記事「【Amazon広告】レポートでは見えない2つの機会損失 — 日予算切れと自社配信比率」でも詳しく解説しています。

仕様の補足

項目内容
取得できる期間1回あたり最大31日。より長い期間を確認したい場合は、AIが月ごとに分けて取得します
記録の単位キャンペーン単位の日予算到達。同じキャンペーンが同じ日に複数回記録されている場合は、その日に予算額を変更されたことを示します
ご利用対象Advanced Planをご契約のアカウント(セラー/ベンダー)

まとめ

今回の対応により、AIエージェントは「広告がどれだけ成果を出したか」に加えて、「広告がどれだけ制限されていたか」を語れるようになりました。伸ばせるはずの売上を予算で止めてしまっていないか、ぜひ一度確認してみてください。

まずは「先月、日予算の上限に達して止まったキャンペーンを教えて」と話しかけるところから、お試しいただければと思います。

「自社で使えるか知りたい」「導入方法を相談したい」という方は、下記のサービスページをご覧ください。

AIエージェント構築支援サービスを見る

あわせて、Ubun BASE MCPサーバーの関連機能もご覧ください。

今後ともUbun BASEをよろしくお願いいたします。

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