いつもUbun BASEをご利用いただきありがとうございます。
このたびUbun BASE MCPに、「RFM分析ツール」を追加しました。AMC(Amazon Marketing Cloud)レポートの「RFM分析レポート」のデータを、ClaudeなどのAIアシスタントから直接取得できるようになります。
RFM分析は、Recency・Frequency・Monetaryの3つの軸に、ブランドごとの切り口が加わる多次元のデータです。人の手では読み解くのが大変だったこのデータを、3軸すべてを使ったまま、AIに分析させられるようになります。
※本機能は、Ubun BASE MCPをご利用いただけるアカウント(セラー/ベンダー)が対象です。データはAMCレポートの週次集計が完了すると生成されます。すでにUbun BASE MCPを接続いただいている場合は、追加の設定なしでそのままお使いいただけます。
3軸×ブランド別のRFMは、人の手では読み解ききれませんでした
RFM分析では、顧客をRecency(最後の購入からの経過日数)・Frequency(購入回数)・Monetary(累計購買金額)の3軸でそれぞれ3段階に分けます。組み合わせは3×3×3=27区分。Ubun BASEではこれをブランドごとに集計しているため、ブランドが10あれば270区分、30あれば810区分の数値を見比べることになります。
この量の数値から「どのブランドの、どの顧客層に、次に手を打つべきか」を人の目で拾い出すのは、現実的ではありませんでした。そのため管理画面では、RecencyとFrequencyの2軸だけで顧客ランク(9区分)を作り、簡易的に全体像をつかめるようにしています。わかりやすさと引き換えに、Monetaryの情報やブランドごとの違いは、ランクの中に埋もれてしまうのが実情でした。

RFM分析ツールでは、27区分×ブランド別のデータを、簡略化せずにそのままAIに渡します。人の手では追いきれなかった「休眠注意だが購入金額は高い顧客が多いブランド」「優良ランクなのに金額はLowに偏っているブランド」といった、3軸を掛け合わせて初めて見える傾向を、AIが拾い上げます。
ツールは対象全体の数値とブランドごと(設定により出品者カテゴリー1〜5)の数値をあわせて返し、ユーザーランクや金額区分での絞り込み、売上・ユーザー数での並べ替え、上位N件の取得にも対応しています。AIが自分で数値を足したり並べたりせずに済むため、ブランド間の比較にも正確な数値で答えられます。
ユーザーランクの区分
管理画面と同じユーザーランクは、Recency × Frequencyの組み合わせで次の9区分に分かれます(Monetaryはランクに関係しません)。AIへの依頼でも、このランク名を使えます。境界はアカウントのAMCレポート設定 > RFMユーザーランクの設定に連動します。下表は初期値(優良ユーザー購入日30日・優良ユーザー購入回数3回・休眠ユーザー日数90日)の場合です。
| 購入回数(F)\ 最後の購入から(R) |
30日以内 | 31〜90日 (休眠注意) |
91日以上 (休眠) |
|---|---|---|---|
| 3回以上 | 優良 | 優良_休眠注意 | 優良_休眠 |
| 2回 | F2- | F2-_休眠注意 | F2-_休眠 |
| 1回 | F1 | F1_休眠注意 | F1_休眠 |
MonetaryはHigh/Medium/Lowの3区分です。金額の絶対値ではなく、同じブランド等の中の1人あたり平均と比べた相対区分(Highは平均の2倍超、Mediumは平均超〜2倍以下、Lowは平均以下)のため、ブランドごとに水準が異なります。
こんな依頼ができます
AIアシスタント(Claudeなど)にUbun BASE MCPを接続すると、たとえば次のような依頼ができます。
ランク(Recency×Frequency)で、ブランドを比べる
- 優良顧客の稼ぎ頭を知る
「優良ランクの顧客の売上が大きい上位5ブランドを出して」
→ 優良顧客に支えられているブランドが分かり、既存顧客向け施策を優先するブランドを決める材料になります - F1止まりのブランドを見つける
「F1ランクのユーザー数が多いブランドを順に並べて」
→ 初回購入で止まっている顧客が多いブランドが分かり、2回目購入を促すF2施策の対象を絞り込めます - 休眠に入りかけている層を把握する
「休眠注意の3ランクのうち、ユーザー数がいちばん多いのはどれ?ブランド別の内訳も出して」
→ 離脱しかけている顧客がどこに多いかが分かり、休眠注意層へのリターゲティング配信を検討する起点になります - 伸びしろのあるブランドを確認する
「売上がいちばん小さいブランドを出して、ランク別の構成も教えて」
→ 新規が少ないのか、リピートにつながっていないのかを切り分け、打ち手の方向性を検討できます
金額(Monetary)を掛け合わせて、ランクの中を掘り下げる
管理画面のランクには含まれないMonetaryを掛け合わせると、同じランクの中にいる顧客の「質」の違いが見えてきます。
- 売上が一部の高額顧客に偏っていないか確かめる
「ブランドごとに、金額区分Highの顧客が人数と売上のそれぞれ何割を占めているか出して」
→ 少数の高額顧客に売上を依存しているブランドと、幅広い顧客に支えられているブランドを見分けられます。依存度の高いブランドほど、高額顧客の離脱が売上に直結します - 優良かつ高額の顧客がいるブランドを探す
「優良ランクかつ金額区分がHighのユーザーが多いブランドを上位から出して」
→ 購入頻度も金額も高い、いちばん大切にすべき顧客を抱えるブランドが分かり、上位商品の提案や類似顧客へのアプローチを考える手がかりになります - 回数は多いのに金額が伸びていないブランドを見つける
「優良ランクの顧客のうち、金額区分Lowの割合が高いブランドを教えて」
→ 繰り返し買われているものの1人あたりの購入金額が小さいブランドが分かり、まとめ買い・セット販売・上位商品への誘導など、客単価を上げる施策の候補になります - 初回から高額を購入した顧客を逃さない
「F1ランクで金額区分がHighのユーザーが多いブランドを上位から出して」
→ 1回目から大きな金額を購入した顧客が多いブランドが分かります。優良顧客に育てたい層として、F2施策を優先的に当てる対象を絞り込めます - 離脱しかけている高額顧客を掘り起こす
「休眠注意の3ランクのうち、金額区分がHighのユーザー数と売上が大きいブランドを上位から出して」
→ 離脱しかけているが購入金額の大きい顧客を抱えるブランドと、その売上規模が分かり、優先して呼び戻すべき層と、呼び戻しにかけてよい予算の目安を考える材料になります
結果を受けて「ブランドごとの休眠注意の割合も計算して」「表にまとめて」と続けて依頼すれば、比較・集計・読み取りまでが同じ対話の中で進みます。
数字を読むうえでの注意点
- 最新の集計1回分のスナップショットです:期間の指定や推移の取得はできません。データは毎週水曜に更新され、集計日時点の過去約1年の購買が対象です。それより前の購入は数えないため、F1には以前からの顧客も含まれます。日数は「データ全体の最終購入日」から数えます
- 購入回数は「購入した日の数」です:同じ日に複数回購入しても1回と数えます
- 全体のユーザー数は延べ人数です:「ユーザー×ブランド等」で数えるため、複数ブランドを購入した方は重複して数えられます
- 絞り込みは集計軸の単位までです:集計軸(ブランド/出品者カテゴリー1〜5)はAMCレポート設定 > プライマリカテゴリーで決まります。商品カテゴリーやASIN単位では絞り込めません。商品マスタで集計軸が未設定の商品の購入者は、「NULL」という1つの値にまとめて表示されます(欠損ではありません)
- 設定変更の反映は次回の週次集計からです:RFMユーザーランクの設定や集計軸を変更しても、次の水曜の集計まではデータは変更前のままです
- 実際より少なく出る場合があります:AMCのプライバシー保護のため、1人だけの組み合わせは元データに含まれず、細かく分かれるアカウントほど合計が少なく出ます。また、Amazon Insights・ARP(Amazon Retail Purchase)のいずれも未契約の場合は広告経由の購買のみが対象となり、回数・金額とも実際より少なく出ます
まとめ
3軸×ブランド別という、人の手では扱いきれなかったRFMデータを、簡略化せずにAIに読み解かせられるようになりました。まずは管理画面のランクで全体像をつかみ、気になったブランドや顧客層をAIに深掘りさせる。そんな使い方で、次に手を打つべきブランドと顧客層の見極めにお役立てください。
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今後ともUbun BASEをよろしくお願いいたします。








