いつもUbun BASEをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、AMCブランドレポート機能において、新たに「動画広告パフォーマンス」レポートを追加いたしました。

本レポートは、近年重要性が増している「コネクテッドTV(CTV)」や「外部動画配信メディア」における効果測定の技術的な課題を解消し、より実態に即した動画広告のビュースルー指標(DPV、CV)の可視化を実現するものです。
■ 背景:動画広告における計測の課題
これまで、Amazon DSPの標準レポートや従来のAMCクエリでは、以下のような動画配信特有の計測課題が存在していました。
- 外部動画配信メディアでの指標欠損: 一部の外部動画配信アプリ等では、仕様上ビューアブルインプレッション(v-imp)のシグナルが発生しないため、DSPレポートではビュースルー指標が表示されず、広告効果が正当に評価されないケースがありました。
- OTT/コネクテッドTVでの計測乖離: テレビデバイス向けの一部の配信では、システム上のインプレッション(imp)計測から、実際の動画再生開始までに読み込み等による剥落(乖離)が発生することがあります。そのため、単にimpを基準とした集計では、実際には再生されていない配信まで効果として含んでしまうリスクがありました。
■ 「動画広告パフォーマンス」の特徴
Ubun BASEの新しい「動画広告パフォーマンス」は、AMCの柔軟なデータを活用してこれらの課題を解決し、動画広告の真価を可視化します。
1. 「ビュー(視聴)」の定義を実態に合わせて選択可能
動画の効果をより厳密に測るため、計測の基点となるイベントを以下から選択可能です。
- 動画再生開始(Start): 読み込みだけでなく、実際に動画が始まった時点を評価
- 動画視聴完了(Complete): 最後まで視聴された場合のみを評価
これにより、imp段階での剥落を排除し、実際にユーザーの目に触れた広告効果のみを計測できます。
2. 動画施策に適したアトリビューションモデル
本レポートでは「リニアタッチ(Linear Touch)」モデルを採用しています。 動画広告においては、一度の接触だけでなく「一定以上のフリークエンシー(接触頻度)」が態度変容に重要であるという考えに基づき、コンバージョンに至るまでに接触した全ての動画イベントに対して均等に評価を配分します。
3. 動画の貢献度を重視したCV計測
本レポートは、動画広告がどれだけ購入行動に関与したかを深く分析するために設計されています。 そのため、バナー広告やスポンサー広告とのコンバージョン重複を意図的に排除していません。「選択された動画キャンペーンにおいて、動画イベントが発生したユーザーによるCV」を計測することで、動画施策単体の貢献度をクリアにします。
■ ご利用方法
Ubun BASE管理画面のAMCブランドレポートより、「動画広告パフォーマンス」を選択してご利用いただけます。 ストリーミングTVやOTTを含む、動画キャンペーンの適正な投資対効果(ROAS)の検証にぜひお役立てください。







